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論文紹介② 日本のMSMにおける薬物使用と性行動との関連ー第1回LASH調査の結果からー

2023.10.30

当研究班の調査結果が英文論文誌に掲載されました。本ページでは、その日本語サマリーを紹介します。
原文(英語)は、こちらをご覧ください。

 


 

日本のMSMにおける薬物使用と性行動との関連ー第1回LASH調査の結果からー
三輪岳史, 山口正純, 大槻知子, 大島岳, 若林チヒロ, 野坂祐子, 林神奈, 生島嗣, 樽井正義

本研究では、日本における男性とセックスをする男性(MSM)の薬物使用と性行動との関連性を調べた。2016年9月から10月にかけて、MSM向けの出会い系アプリを用いて横断調査(LASH: Love Life and Sexual Health)を行った。
回答者のうち、25.4%(1756人/6921人)が生涯薬物を使用したことがあると回答し、11.3%(780人/6921人)が過去6ヵ月間に使用したと回答していた。また、薬物を使用したことがある回答者は、HIVやその他性感染症についての知識が高い傾向があった。
過去6ヵ月間の薬物使用は、同時期の以下の性行動と関連していた: (i) 6人以上の性的パートナー(調整オッズ比[aOR]=2.70、95%信頼区間[CI]: 2.30-3.17)、(ii) コンドームを使用しないアナルセックス(aOR=2.88、95%CI: 2.43-3.42)、(iii) グループセックス(aOR=2.60、95%CI: 2.22-3.05)、(iv) セックスワーク(aOR=2.30、95%CI: 1.67-3.16)。
これらの結果から、薬物を使用する日本のMSMはHIVやその他性感染症に関する知識が高い一方、感染リスクの高い性行動をより行っている傾向が示唆された。MSMが薬物使用による健康被害を最小限に抑えられるよう支援することは、本集団におけるHIV感染防止に役立つと考えられる。

 
 
本調査は、平成27~29年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業「地域においてHIV陽性者と薬物使用者を支援する研究」(研究代表者: 樽井正義)の一環で実施しました。